本日のローズンゲンの御言葉です。
「主は言われます。『虐げに苦しむ者と/呻いている貧しい者のために/今、わたしは立ち上がり/彼らがあえぎ望む救いを与えよう。』」詩編12:6
「まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。」ルカ18:7
ご存じの方もおられると思いますが、「ある無名兵士の祈り」という有名な詩があります。この詩は、アメリカの南北戦争に従軍した南軍の兵士が記したものだと言われています。 ニューヨーク・リハビリテーショ ン研究所の壁に書かれているそうです。次のような詩です。
「大事をなそうとして 力を欲しいと神に求めたのに
慎み深くあるように 弱さを授かった
より偉大なことができるようにと 健康を求めたのに
より良きことができるように 病弱を授かった
幸せになろうとして 富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして 権力を求めたのに
神の前にひざまずくようにと 弱さを授かった
人生を享楽しようと あらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと 生命を授かった
求めたものは一つとして 与えられなかったが
願いはすべて聞かれた
神の意にそわぬ者であるにも かかわらず
心の中で言い表せない祈りは すべてかなえられた
わたしはあらゆる人の中で もっとも豊かに祝福されたのだ」
ずい分前に、ある牧師が、この詩を自身の就任式の記念品の額にして、プレゼントしてくれました。 郡山の教会の祈祷室にその額を置いていたのですが、様々な機会にこの詩 に励まされてきました。本日の箇所には、次のように記されています。
「まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。」
ここには、私たちの主は、決して、私たちの叫び求める祈りをいつまでもほうっておかれないということが記されています。主は私たちの祈りに耳を傾けてくださっている…。本日の御言葉を読みながら、そのことを確信としてしっかりと持っていたいと思いました。同時に先ほどの「ある無名兵士の祈り」の詩を思い浮かべました。私たちの祈りに耳を傾けてくださる主は、私たちの心の中で言い表せない祈りさえ、受け止めてくださっている…。そんな中、私たちの祈りの言葉を受け止めつつ、本当の意味での最も善いことをなさってくださるんだということも覚えていたいと思いました。
(鈴木牧人)