本日のローズンゲンの御言葉です。
「主はすべてのものに恵みを与え/造られたすべてのものを憐れんでくださいます。」詩編145:9
「被造物も、いつか滅びへの隷属から解放されて、神の子供たちの栄光に輝く自由にあずかれるからです。」ローマ8:21
私たちの教会では、毎年、8月に平和記念礼拝を行なっています。青年会と少年少女会の皆さんが中心となって、平和記念礼拝を準備してくれています。先日、今年度の平和記念礼拝のための話し合いがあり、テーマをどうするのかということになりました。色々話し合いながら、今年度、取り上げるテーマを原発について考えることにしようということになりました。私はその話し合いにオブザーバーの形で参加させていただいたのですが、話し合いの中でこんな意見が出されました。
「原発と平和と関係があるんですか?平和記念礼拝で取り上げるテーマなんですか?」
そんな中、同席していた私に「先生はどう思いますか」と質問がありました。そこで、こんなふうに答えました。「平和記念礼拝で原発問題を取り上げるかは青年会や少年少女会の皆さんで決めてください。ただ、原発と平和に関係あるのかということに関しては大いに関係があると思います。そもそも原発は『核の平和利用』と言われて始まりました。でも、現在、私たちに問われているのは、『本当に原発は、私たちの未来に平和を造り上げていくものなのか?』ということなんじゃないでしょうか。ですから、青年会や少年少女会の皆さんで今の時期に、きちんとこのことについて考えてもらうのは大事なことなのかも知れません」。結果、今年は原発のことを考えながら、平和記念礼拝に準備をしていくことになりました。そんな中、先日の日曜日の午後は、第一回の学び会が行なわれました。
学び会はできるだけたくさんの人に参加してもらいたいと日曜日の午後、行なわれました。
第一回目の学び会では、原発の基礎的なことを多少リラックスした状況で知ってもらいたいと思ったので、「東京原発」という映画を観ながら、考えることにしました。この映画はコメディなのですが、原発の問題について大変分かりやすく紹介してくれている映画です。映画を観た後、「今まで全然知らなかったことばかりでした」とおっしゃる方がたくさんいました。今回映画を観れなかった方のために、映画上映会を5月27日にも行おうと思っています。ぜひ、まず知ることから原発の課題について共に考えていきたいと思います。
本日の箇所には、次のように記されています。「被造物も、いつか滅びへの隷属から解放されて、神の子供たちの栄光に輝く自由にあずかれるからです。」
ここには、「被造物の救い」についてのメッセージが記されています。原発の課題について考える時、まさに被造物の救いということが心に迫ってきます。平和を祈りつつ、被造物の救いを祈りつつ、平和祈念礼拝への備えがなされていけたらと思わされています。 (鈴木牧人)