本日のローズンゲンの御言葉です。
その名は、「驚くべき指導者、力ある神/永遠の父、平和の君」と唱えられる。イザヤ9:5
イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」マタイ16:15
現在、私たちの教会では、教会の信仰告白作成のための学びを行なっています。
「バプテスマを受ける人が信仰告白をするというのは聞いたことがあるけれど、教会の信仰告白があるなんて初めて聞いた」という人もおられるかも知れません。実際、そうだと思います。
特に他教派の教会におられた方などは、余り教会独自の信仰告白を持つという考えは馴染みがないかも知れません。
しかし、私たちバプテストでは、教会一つ一つが自分たちの信仰告白を持つということを大切にしているのです。以前から姪浜教会の信仰告白を作成したいという声がありました。
私たちの教会は、伝道開始してから63年、教会組織をしてから58年経っています。
58年前、教会組織をした頃というのは、まだ一つ一つの教会は独自の信仰告白を作るというよりも、日本バプテスト連盟が作った信仰宣言をそのまま、教会の信仰告白とすることが多かったそうです。姪浜教会もそうでした。
昨年、連盟事務所の資料室に保存されていた姪浜教会の教会組織時の資料を見せていただいたところ、文面は1947年に日本バプテスト連盟が出した信仰宣言そのままでした。
もちろん、その信仰宣言も内容として大変意味深いのですが、やはり姪浜教会に連なる私たちの言葉で、信仰を表わしていけたらと思っています。単に信仰告白を作るという作業をするだけではなく、この学びや作業を通して、教会とは何か、バプテストとは何か、私たちはそもそも何を信じ、共にこうして集っているのだろうかということを共に考えていけたらと思っています。
本日の箇所には、次のように記されています。
「イエスが言われた。『それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。』」
この御言葉は、信仰告白について考える時、いつも心に迫ってくる言葉です。
この言葉は、フィリポ・カイサリアという場所で、イエス様が弟子たちに尋ねられた言葉です。
この時、人々はイエス様に対して、「洗礼者ヨハネだ」と言う人や、「エリヤだ」と言う人、そのほかにも「エレミヤだ」とか、「預言者の一人だ」と言う人たちがいました。
そんな人たちがいる中で、イエス様は「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と尋ねられたのです。私たちの周りにも、色々な人がいるのだと思います。
キリスト教に対して、教会に対して、イエス様に対して、色々なイメージや考えを持っている人がいます。身近な人の関係の中でも、色々な声が聞こえてくることがあるかも知れません。
そんな状況の中、「じゃあ、わたしはどうなのか」ということを問われる時があるのではないでしょうか。そのことを私たち自身の言葉として整理していく作業が、信仰告白作成なのだと思います。
この信仰告白作成を通して、普段、中々話し合うことがないような事柄について、率直に話しあいながら、一つ一つのことを整理することができたらと思います。(鈴木牧人)