本日のローズンゲンの御言葉です。
「わたしに対して犯したすべての罪から彼らを清め、犯した罪と反逆のすべてを赦す。」エレミヤ33:8
「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」マタイ1:21
イギリスの覆面ストリートアーティストにバンクシーという人がいます。社会の世相をするどく風刺した作品だったり、社会に対するメッセージを込めた作品などを発表している作家で、バンクシーが発表する作品は度々ニュースになります。そのバンクシーの新作が、クリスマスを間近に控えるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘムに登場したとのことです。「ベツレヘムの傷跡(Scar of Bethlehem)」と名付けられた今回の作品は、迫撃砲による穴を表現したコンクリートのブロック壁を背に、イエス・キリストの生誕シーンを描いたものです。迫撃砲の穴からは光が差し込み、生まれたばかりのイエス・キリストとマリアとヨセフを照らしています。穴は4方に向かって壁の表面が削られており、クリスマスの星のようにも見えます。この作品が展示されたのは、ベツレヘムにあるバンクシーのホテル、「ウォールド・オフ・ホテル」です。イスラエルとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸を分断するためにイスラエルが建設したコンクリート壁を、全ての部屋から見渡すことができます。ホテル支配人のウィサム・サルサーはベツレヘムでパレスチナ人らがどのように生活をしているのかを「もっと考えてもらうため、ベツレヘムの話、クリスマスの話を異なる形で持ちだすのは素晴らしい方法だ」と話しているとのことでした。加えて、サルサー氏は、イスラエルによって建てられた壁は「傷跡」だと述べ、壁建設を「支持した全ての人は恥じるべきだ」と語っているそうです。この壁はイスラエルとパレスチナを分断している壁です。イスラエルは、この壁について、攻撃を防ぐために必要だとしていますが、パレスチナ人はエルサレムからパレスチナ人を隔てるためのアパルトヘイトの壁と呼んでいます。本日の箇所には、次のように記されています。
「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」
本日の御言葉を読みながら、今朝見たバンクシーの記事について考えさせられました。イエス様が「私たちの罪から救うために生まれた」とはどういう意味なのか、迫撃砲の生々しい砲弾痕から差し込んでくる光は、私たちに様々なメッセージを問いかけているのではないかと思います。今日、久山療育園の募金活動に天神に出かけてこようと思っています。私が先週の金曜日の御言葉メールにそのことを書いたところ、N兄が一緒に行くと言ってくださいました。N兄は先日も一人で募金活動に参加してくださいました。本当に感謝です。募金活動のためにお祈りください。 (鈴木牧人)