本日のローズンゲンの御言葉です。
「主よ、わたしの祈りを聞き/助けを求める叫びに耳を傾けてください。わたしの涙に沈黙していないでください。」詩篇39:13
「しかし、女は来て、イエスの前にひれ伏し、「主よ、どうかお助けください」と言った。」マタイ15:25
最近、テレビで放送されていた、あるコマーシャルを見て、考えさせられました。視力検査をモチーフにしたコマーシャルなのですが、一つ一つの図を指さし棒で指さしながら、「これ、見えますか?」と尋ねるコマーシャルです。「これ、見えますか?」という問いかけに対し、「見えません」と答えていくのですが、通常、視力検査であれば、そこで指さされているのは、「C」の文字なのだと思います。ですが、そこで指さされているのは、大人が子どもを虐待している図で、意味としては私たちの身近で起こっている虐待を、私たちはちゃんと見えていますか?という問いかけのコマーシャルなのです。「これ、見えますか?」という問いかけに対し、繰り返し、「見えません」と答えているのですが、それは本当に見えていないのか、それとも見ようとしていないのか、そのようなことを問いかけているコマーシャルなのだと思います。私たち周りの人が、私たちの身近にいる傷んでいる子どもたちをきちんと見ようとすることが問われている…。そのようなコマーシャルなのだと思います。
本日の箇所には次のように記されています。
「主よ、わたしの祈りを聞き/助けを求める叫びに耳を傾けてください。わたしの涙に沈黙していないでください。」
本日の箇所には、痛みや苦しみの中で助けを求めて叫んでいる人の訴えの言葉が記されています。そんな中、神様に対し、「わたしの祈りを聞いてください」「助けを求める叫びに耳を傾けてください」「わたしの涙に沈黙していないでください」と訴えかけているのです。本日の御言葉を読みながら、先ほどのコマーシャルのことを思い出しました。私たちの主は、私たちが痛んでいる時、悩んでいる時、そんな私たちのことを「見えない」と言われる方でも、見ようとしない方でもないんだと思いました。同時に、私たちに対しても、私たちの周りにいる痛んでいる人、悩んでいる人を示しながら、「この人が見えますか?」と問いかけておられる方でもあるのではないでしょうか。本日の箇所を読みながら、そんなことを思わされました。