本日のローズンゲンの御言葉です。
「主は打ち砕かれた心に近くいまし/悔いる霊を救ってくださる。」詩編34:19
「キリストの苦しみが満ちあふれてわたしたちにも及んでいるのと同じように、わたしたちの受ける慰めもキリストによって満ちあふれているからです。」2コリント1:5
昨日、祈祷会の中で、Kさんたちご家族のことを祈りました。Kさんたちは、一年前まで私たちの教会の礼拝に集ってくださっていたご家族です。ミャンマーからの留学生として、九州大学で学んでおられました。今回、ミャンマーで、軍事クーデターが起こったなかで、何よりKさんたちのことを思いました。メールで連絡したところ、今のところ無事だということでした。Kさんたちのことを始め、ミャンマーのこれからのことを覚えて祈らされます。
Kさんたちは昨年、コロナのことがあって、緊急帰国をすることになりました。その時のことを今でも思い出します。昨年、私たちの教会では、教会学校を3月の初めの礼拝からお休みすることにしました。ちょうど、その時、急遽、全国の小中の公立学校が休校になるという状況でしたので、教会学校もお休みにしようということになったのです。執事の皆さんとは「とにかく今は礼拝だけを守ろう」ということを話し合いました。しかし、後からこんな話を聞きました。Kさんはコロナのことがあって、予定より早くミャンマーに帰ることになりました。Kさんには三人のお子さんたちがいます。長女のMちゃんは、小学生です。Mちゃんは日本の小学校に通いながら、学校でようやくお友だちができ始めていた頃でした。突然、帰ることになってしまい、寂しい気持ちでいっぱいでしたが、さらに全国の小中学校がお休みになり、お別れさえ言えない状況でした。Mちゃんはお別れも言えない状況が本当にショックだったそうです。でも、教会のお友だちもいるからと思っていたそうです。ですが、教会の教会学校でも突然、お休みになってしまったと聞き、Mちゃんはさらにショックを受けたのです。私はその話を知り、本当に可哀想なことをしたなと思いました。そんな中、小学科の奉仕者の方と話し合い、Mちゃんたちのために急遽、小学科だけ教会学校をすることにしました。昨年の出来事として思い出すことの一つです。このコロナの状況で、緊急の対応が求められる中、私たちとしてはやむにやまれない事情で、そのような判断しました。ですが、Mちゃんたちからの視点では、やっぱりどこかで「大人の人たちが勝手に決めてしまった」というふうに思えた部分があったのではないかと思います。
今回も緊急事態宣言を受け、通常の教会学校をお休みすることにしています。ですが、小学科に関しては、子どもたちの意見を聞いて、可能なら子どもたちだけでも特別に教会学校をしてほしいとお願いしています。中高生以上に関しては希望を募って、リモートでの教会学校を行なうことにしました。そのような対応をしようということになったのは、Mちゃんのことがあったからです。本日の箇所には次のように記されています。
「キリストの苦しみが満ちあふれてわたしたちにも及んでいるのと同じように、わたしたちの受ける慰めもキリストによって満ちあふれているからです。」
本日の箇所を読みながら、Kさんたちのことを覚えて祈らされました。Kさんたちがミャンマーに帰られる際、小学科の奉仕者の方々が、Mちゃんたちへのプレゼントとして、小学科で歌ってきた讃美歌の楽譜をファイルにしてプレゼントしていました。Mちゃんたちは、讃美を歌うのが大好きだったので、ぜひミャンマーに行ってからも讃美を歌ってほしいと思ったからです。そんなふうに神様が大好きで、讃美を歌うのが大好きなMちゃんたちにキリストにある守りと慰めがあるようにと祈らされます。