本日のローズンゲンの御言葉です。

「ただひとつの日が来る。その日は、主にのみ知られている。そのときは昼もなければ、夜もなく、夕べになっても光がある。」ゼカリヤ14:7

「わたしたちがイエスから既に聞いていて、あなたがたに伝える知らせとは、神は光であり、神には闇が全くないということです。」1ヨハネ1:5

昨日の礼拝後、教会学校奉仕者会が行なわれました。奉仕者会では毎回、聖書研究が行なわれるのですが、その中で『天路歴程』についての話がなされました。17世紀のイギリス人、ジョン・バニヤンがいます。この人はバプテストの牧師で、『天路歴程』という本を書きました。「クリスチャン」という名の主人公が、神の国、天の都を目指して旅を続けていくという冒険物語です。主人公のクリスチャン(キリスト者)は「滅びの町」に住み、罪の重荷を感じて憂鬱な日々を過ごしています。そこにエバンジェリスト(福音宣教者)が現れて、「小さい門から入れ」、そこに救いへの道があると勧め、クリスチャンは天の都シオンを目指す旅に出るのです。ところが、旅は順調には行きません。いきなり「落胆の沼」にはまります。人は正しくないと救われないと「道徳の町」に行きますが、正しさの限界を知ります。ようやく十字架の立つ丘に着くと罪の重荷が降ろされたのです。でもそこからが、本当の旅の始まりでした。道が三本に分かれています。一本は破滅の道、一本は危険の道でした。クリスチャンは、まっすぐに進み命の泉で水を飲みますが、すぐに「なんぎの丘」にぶつかるのです。そんな様々な経験をしながら、クリスチャンは、「ホープフル(希望者)」という人と一緒に旅をします。その際、クリスチャンはホープフルの忠告を無視して、二人で道草の原に行きます。そして、道草しているうちに「疑いの城」に迷いこんでしまうのです。ここの城主はジャイアント・デスぺア「絶望の巨人」と呼ばれる人でした。彼は天の国を指して歩く者を全く望みのない境遇に追い込み殺そうとするのです。しかも自分で手を下さないで、自殺せざるを得ないところに追い込むのです。ここでクリスチャンは自殺願望を起こしてしまいました。そんなクリスチャンをホープフルはたしなめます。

「確かにわたしたちの状態はひどい、死ぬ方が望ましいとわたしも思う。でも、わたしの国の王様が『あなたは殺してはならない』命じておられることを忘れてはなりません。自分を殺せば、体だけでなく魂も殺すことになるのですから」

クリスチャンの気持ちは次第に変わってきましたが、そんな様子を見た絶望の巨人は怒り、さらにひどい目に合わせます。それでも二人は祈ります。そして、夜明けまで祈り続けたときに、クリスチャンは何と自分は愚かであったかを知るのです。

「なぜこんな絶望の穴倉にうずくまってしまっているのか。わたしは『約束』という名の鍵を持っていたではないか。」

そのように言い、おもむろに鍵を取り出し、絶望の穴倉を抜け出し、無事、疑いの城を脱出することができたのです。このような様々な経験をしながら、クリスチャンは天国に向かっていくのです。この『天路歴程』は、私たち信仰者の様々な経験を寓話的に表しているものだと思います。私たちは時に、信仰の歩みを歩みながら、「落胆の沼」にはまり込んでしまうこともありますし、立派なクリスチャンとして正しくあろうとするのですが、自分ができる正しさの限界を突き付けられてしまうこともあります。そんな色々な経験の中で、時に本来の自分が行くべき道を踏み外し、道草の道を進みながら、いつの間にか、心が「疑いの城」に迷いこんでしまうということがあるのではないかと思います。そんな中、「絶望の巨人」に囚われてしまうということもあるんじゃないかと思うのです。しかし、そんな私たちにとって、その「絶望の穴倉」、「疑いの城」から抜け出すことができるのは、一つの方法です。それは私たちに与えられた「約束の鍵」をしっかりと握ることです。その「約束の鍵」こそが、私たちを疑いの思い、絶望の思いの中で、そこから前に進む一筋の道を指し示してくれるものとなっていくのです。

本日の箇所には次のように記されています。

「わたしたちがイエスから既に聞いていて、あなたがたに伝える知らせとは、神は光であり、神には闇が全くないということです。」

本日の箇所を読みながら、「わたしたちがイエスから既に聞いていて、あなたがたに伝える知らせ」という言葉が心に留まりました。まさにここで挙げられている「イエス様からの知らせ」こそ、どんなことがあっても、どんな絶望の状況にあっても、そこから逃れの道を見出すことができる「神の約束の鍵」です。私たちはこのイエス様が語られた「神の約束の鍵」としての御言葉を、信仰をもって握りしめながら、悩みや迷いの只中で、私たちの行くべき道を見出していくのです。

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