本日のローズンゲンの御言葉です。

「「あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。主は地の面のすべての民の中からあなたを選んで、御自分の宝の民とされた。」申命記14:2

私たちの教会では、現在、礼拝後に、近くのパン屋で購入してきたパンを希望者に販売しています。三年前から始めた働きです。それまでは、毎週、女性会を中心に、みんなで昼食を準備してきました。しかし、コロナとなり、食事奉仕はお休みになりました。当初の予定としては「教会では食事をしない」と考えていました。ですが、礼拝後に教会に残らなければいけない人がいたり、お母さんは礼拝が終わった後すぐにお子さんにご飯を食べさせてあげたいと考えていたりして、どうしても教会内で食事をせざるを得なくなりました。それぞれ、お弁当を持参して食べたりしていたのですが、お家に帰るまで、お昼を我慢している方もいました。「お腹が空いた」と言うお子さんもいて、この状況をどうにかしたいと思いました。その時に示されたのは、マタイ14章に記されている5000人の給食の記事でした。

「夕暮れになったので、弟子たちがイエスのそばに来て言った。『ここは人里離れた所で、もう時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、自分で村へ食べ物を買いに行くでしょう。』イエスは言われた。「行かせることはない。あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい。」(マタイ14:15-16)

この御言葉を心に刻みながら、執事の皆さんと話し合いました。結果、「これまでのように食事準備をすることはできないが、パンを購入し、販売したらどうだろうか」ということになりました。コロナのことは心配なので、あくまで、個々人の判断でパンを購入し、衛生面に最大限気をつけて、パンを食べることにしました。できるだけ安いパンを購入したのですが、それでもギリギリの価格でしたので、子どものパン代に関しては、大人たちが払う金額で一部子どもの代金を補填するという形で行なうことにしました。最初、私がパン注文から受け取りまで行なっていたのですが、途中から女性会の方々が「お手伝いをさせてください」とおっしゃってくださり、当日のパン受け取りを女性会の皆さんに手伝っていただくことになりました。そんなふうに、この三年間、パンの販売を続けてきました。皆さん、少しずつ馴染んできたのではないかと思います。ですが、このところ、パンの価格がどんどん高くなり、パン販売の会計が赤字になってしまっています。この状況を何とかしなければと7/9の女性会で対応を話し合ってくださいました。女性会としては、食事代を値上げすることもやむを得ないのではないかという意見が出されたそうですが、「7/16の臨時総会で、このことについて皆さんと話し合うことにしましょう」ということになりました。

本日の御言葉には、次のように記されています。

「あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。主は地の面のすべての民の中からあなたを選んで、御自分の宝の民とされた。」

この箇所を読みながら、「エクレイシア」を思い浮かべました。「エクレイシア」は「教会」を意味するギリシア語です。「呼び集められた者」という言葉から来ています。この言葉にあるように、私たち自身の思いを越え、キリストに取り扱われ、導かれながら、呼び集められているのが、私たち教会です。そんな中、大切なことは、そのキリストに聞き続けながら、歩んでいくことです。パン販売のこともそうですが、色々な状況の変化の中で「教会としてこれからどうしていくのか」対応が求められることがあります。ただ、今回のパン販売に関しても思うのは、その働きが、キリストが導き、始めてくださったということです。その他の教会の様々な働きもそうです。そのことを心に刻みながら、今後のことを決めるにしても、一つ一つ、共にキリストに聞きながら、選び取っていくことができたらと思うのです。      

 鈴木牧人

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