本日のローズンゲンの御言葉です。
「しかし、悪人が自分の行った悪から離れて正義と恵みの業を行うなら、彼は自分の命を救うことができる。」エゼキエル18:27
「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。」マタイ16:26
「ジョブチューン」という番組があります。コンビニスイーツを有名パティシエが評価するという番組で、その日はミニストップのスイーツを評価していました。ミニストップではこれまで何度も評価を受けてきましたが、度々厳しい判定を受けることがありました。それがそ日の放送では10品中、10品合格の判定が出ました。そんな番組の中で、そんなやりとりがありました。スイーツ担当者のNさんという女性が、念願の合格判定をもらった時のことです。バティシエの方がこんなことを言いました。
「Nさんは覚えているかな。以前、この番組で不合格の判定をもらった時、あなたは泣きながら、『もう、自信を失ってしまいそうです』と言っていたよね。そんなあなたに『こんなこと言うのは酷かな』とは思いながら、あえて言わせてもらったんだけど、『自信とか、そういうことじゃないと思うよ。必要なのは根気なんだと思う』ということを話させてもらいました。今回の商品を見て、あなたがどれだけ根気強く、この商品に向き合ってきたのかが良く分かりました。」
Nさんはその言葉に頷きながら、感謝の言葉を述べていました。やりとりを見ながら、一つのスイーツの商品開発のために、どれほど苦労しながら、何度も挫けそうになりながら、それでも根気強く携わっておられるかを知らされました。同時に、このバディシエの方が語った「自信とか、そういうことじゃないと思うよ。必要なのは根気なんだと思う」という言葉が心に留まりました。私自身、挫けそうになったり、自信を失ったりしてしまいそうになることがあります。そんな中、それでも根気をもって、諦めず、していくことができたらと思いました。ただ、一方で思うのです。自分一人で踏ん張ろうとしていると、時にポキッと折れそうになってしまうことがあるのではないでしょうか。そんな私たちが根気をもって歩んでいくためにも、一人で踏ん張ろうとするのではなく、「共に」の歩みを大切にしていきたいと思うのです。何より、教会の兄弟姉妹と「共に」歩んでいこうとする歩みの中で、互いに励ましあい、慰めあいながらの歩んでいくことを大切にしていきたいと思います。加えて、私たちが前に踏み出せない時、そんな私たちを丸ごと背負って歩み続けてくださるイエス様が「共に」いてくださることを覚えていたいと思うのです。
本日の箇所には、次のように記されています。
「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。」
人は誰も「命を買い戻すための代価」を支払うことなどできません。しかし、イエス・キリストは、十字架と復活を通して、私たちの命の代価を支払ってくださいました。このことのゆえに私たちは生きる者とされました。このイエス様が私たちと「共に」歩んでくださっています。このことが私たちの「根気」の源にあるのだということを覚えていたいと思います。
鈴木牧人