本日のローズンゲンの御言葉です。

「彼はわたしを慕う者だから/彼を災いから逃れさせよう。わたしの名を知る者だから、彼を高く上げよう。」詩編91:14

「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。」Ⅰペトロ5:7

本日の箇所には、次のように記されています。

「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。」

本日の箇所で「思い煩い」と言われている言葉は、ギリシア語の原文を見てみますと、「メリムナ」という言葉が使われています。この言葉は「心配」という意味があります。この「メリムナ」という言葉がルカによる福音書で度々使われていましたので、紹介します。

「そして、茨の中に落ちたのは、御言葉を聞くが、途中で人生の思い煩いや富や快楽に覆いふさがれて、実が熟するまでに至らない人たちである。」(ルカ8:14)

この御言葉は、「種蒔きのたとえ」の一節です。イエス様はここで御言葉が人々の心に蒔かれたとしても、その人の心に人生の思い煩いや富や快楽の思いがわきあがってしまうなら、その思いが心をふさいで、御言葉がきちんとその人の中で成長しなくなってしまうんだとお話になったのです。

「あなたがたのうちのだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。」(ルカ12:25)

 イエス様はここで、あなたがたが思い煩うことの前に、神様ご自身があなたがたのことを思いやり、養ってくださっているんだということをお話になっています。そんな中、私たちは突き詰めて言えば、私たち自身の寿命をどうにかすることもできないのだから、私たちにとっての必要をご存じである神様にお任せして、「ただ、神の国を求めなさい」(ルカ12:31)とお話になったのです。

「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい。さもないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。」(ルカ21:34)

イエス様はここで、来たるべき「主の日」に心備えるようにと呼びかけています。

そんな中、好き勝手な生活をしたり、深酒に溺れたり、生活の思い煩いに心が囚われてしまうなら、心が鈍くなって、大事なことに目を向けることができなくなってしまうんだと警告しているのです。そんなふうに、「メリムナ」が使われている聖書の箇所を読み返しながら、色々なことを思いました。心の中を色々な思い煩いでいっぱいになってしまうがゆえに、その思い煩いが心を茨のように塞いでしまったり、心が鈍くなって大切なことに目を向けることができなくなってしまうことがあります。

そんな中、聖書は「あなたの必要は神様がちゃんと分かってくださっているんだよ。神様があなたのことを気にかけてくださっているんだよ」と呼びかけているのです。その神様に信頼しながら、御言葉をまず心の真ん中に種のように根付かせながら、何より神の国を求めて歩みなさい…。聖書は様々な箇所で、そんなふうに呼びかけているんだなということを思いました。

本日も午後にA姉のお見舞いに出かけてきます。A姉の回復のことに関しても、主が一つ一つを取り扱ってくださいますようにと祈りつつ、出かけてきたいと思います。

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