本日のローズンゲンの御言葉です。

「そのとき、彼らはわたしが彼らと共にいる主なる神であり、彼らはわが民イスラエルの家であることを知るようになる、と主なる神は言われる。」エゼキエル34:30

「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」ルカ2:11

本日の箇所には、次のように記されています。

「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」

この御言葉は、クリスマスの夜、羊飼いたちに知らされた救いの知らせです。羊飼いたちは御使いからこの知らせを聞き、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」(ルカ2:15)と話し、出かけていったのでした。

私たちの教会の玄関には、手作りのランプシェードがあります。星の形をしたランプシェードです。今から数年前に作ったものです。100円ショップでプラスチックの板を買ってきて、それを星側に切って、周りにキッチンペーパーを貼って作りました。中にLED電球の電球が入っていて、電気がつくと、「クリスマスはきょうかいへ」という文字が浮かび上がるようになっています。教会前を通り過ぎる方々が玄関に飾られた飾りつけを見てくださっているので、そのようなランプシェードなどを作ることになりました。一人でも多くの方に星の中にある「クリスマスはきょうかいへ」という文字を見ていただこうと思ったのですが、実際にLED電球をつけてみると、思ったより、光が弱く、周りの輝きに比べ、多少、地味に思えました。LED電球は星の中に埋め込んでしまっているので、今さら変えることはできません。正直、「失敗したかな」と思ってしまいました。しかし、よくよく考えてみながら、「それはそれでもいいかな」と思いました。星の中に浮かび上がる文字を見ている時、最初のクリスマスもこんなふうに人々を導いていたんじゃないかなと思ったりするからです。

最初のクリスマスの夜、人々をイエス様のもとに導いたのは、星の光でした。その星の光は、必ずしも派手なものではなかったものなのではないでしょうか。静かにひっそりと輝きながら、その光に気づいた人、その光に目を留めた人をイエス様のもとに導いていったのだと思うです。それが羊飼いたちであったり、東の国の博士たちでした。そして、それは今も同じなのではないでしょうか。神様は、2000年前からずっと、私たち一人一人を、このクリスマスの出来事へと招き続けてくださっています。そして、それというのは、分け隔てがありません。望む人であるなら、誰でも構わず、「わたしのもとに来なさい」と招いてくださっているのです。肝心なのは、その光に気づくことです。その光にきちんと目を富めることです。私たちは時に、この神様の恵みの光に気づかないまま、通り過ぎてしまうかも知れません。そして、それはきっと、毎日の歩みでも起こり得ることなのだと思います。せっかく神様が恵みの御業をなしてくださっていても、そのことに気づかないまま、通り過ぎてしまうということがあるのではないかと思うのです。神様は私たちに今も「わたしのもとに来なさい」と呼びかけてくださっています。そして、私たちの歩みの様々な場所で、救いの御業を成し続けてくださっています。その主の御業に目を留める者とされていきたいと思います。   

   鈴木牧人

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