本日のローズンゲンの御言葉です。

「死の陰の谷を行くときも/わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖/それがわたしを力づける。」詩編23:4

「わたしたちは、四方から苦しめられても行き詰まらず、途方に暮れても失望せず、虐げられても見捨てられず、打ち倒されても滅ぼされない。」Ⅱコリント4:8-9

本日の箇所には次のように記されています。

「死の陰の谷を行くときも/わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖/それがわたしを力づける。」

本日の箇所は有名な詩編23編の一節です。詩篇が謳われたパレスチナの大地は、ほとんどの場所が荒地で、ところどころに草があったり、多少の水が得られたりするのみです。ですから、羊と羊飼いは一箇所で草を食んだ後、別の場所へ行き、再びその場所に草が生えることを待ちながら、方々を巡らなければなりませんでした。羊と羊飼いは、生きるために生涯遊牧の旅を続けなければならなかったのです。そして、その旅路はいつも、死と隣り合わせの旅でした。その中でも最も危険で、敵から狙われやすく、あらゆる災害を受けやすい場所が谷でした。詩人は、そのような死と隣り合わせの危険な道を行く時も、「わざわいを恐れません」と語っているのです。そこには神様への絶対的信頼の言葉があります。そして、それは「あなたがわたしと共におられるから」ということへの信頼と、具体的に「あなたのむちと、あなたのつえはわたしを慰め」てくれるからということでした。むちやつえは羊飼いが外敵から羊を守るための武器でしいた。しかし一方で、同じむちやつえが羊を誤った道に行かせないために羊を律する道具ともなりました。私たちはこの神の御言葉という神からのむちとつえによって、信仰の旅路を導かれているのだということを思います。私たちの歩みも、悩んだり、不安になったり、そんな思いにさせられることがありますが、この詩編の御言葉に励まされていきたいと思います。

鈴木牧人

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