本日のローズンゲンの御言葉です。
「朝にはどうか、聞かせてください/あなたの慈しみについて。あなたにわたしは依り頼みます。」詩編143:8
「彼らは出て行って、舟に乗り込んだ。しかし、その夜は何もとれなかった。既に夜が明けたころ、イエスが岸に立っておられた。だが、弟子たちは、それがイエスだとは分からなかった。」ヨハネ21:3-4
10月から、九州バプテスト神学校の後期の講義が始まりました。私は木曜日の講義を担当させていただいているので、昨日、大名クロスガーデンに出かけてきました。私は現在、牧会学を担当させていただいています。毎週、トゥルナイゼンの『牧会学』を読み進めながら、講義を進めています。昨日のテーマは「牧会における福音主義的な悔い改め」というものでした。講義の中で、こんな質問がありました。
「『悔い改め』という言葉は、私たちの信仰にとって大事テーマだけれど、時々に凝り固まったイメージで囚われてしまうことがある言葉かも知れません。」
そんな中、『牧会学』の本を読みあいながら、私たちが「悔い改め」を語る上で大切にしていきたいことがあるねということを話し合いました。一つ目は、聖書における「悔い改め」は、私たちにとって「具体的な出来事」であるということでした。二つ目は、「解放の出来事」であるということでした。三つ目は、「回復の出来事」であるということでした。四つ目は、「喜びの出来事」であるということでした。そして、五つ目に、その悔い改めは、「私たちの力によって成すわざではなく、キリストによってのみなされる慈しみの業」であるということでした。そんなことを話しあいながら、私たちはしばしば、これらの反対方向に向かってしまうことがあるのではないだろうかと話し合いました。
「悔い改め」の出来事が、私たちの歩みの具体的な出来事とならず、私たちの実際の生活や歩みとは無関係な「単なる象徴概念」で終わってしまっていることがないだろうかと思うのです。また「悔い改め」の出来事が、私たちにとっての解放ではなくて、どこか私たちの心を縛り付けてしまうような、そのような出来事になってしまうこともあるかも知れないと話し合いました。さらに、その「悔い改め」の出来事が、私たちの歩みを新たに造り上げ、回復させる出来事ではなく、様々なものを否定してしまうだけの事柄になってしまうことになってしまうことがあるかも知れないと話しました。そのような中で、「悔い改め」の出来事が、喜びの出来事ではなくなってしまうこともあるかも知れません。そして、何より、私たちはその「悔い改め」の事柄を、キリストの慈しみの中で受け止めていくのではなく、自分の力で必死に何とかしようと思っていることがあるかも知れないということを話し合いました。そんなことを話しあいながら、改めて、私たちは「悔い改め」というテーマについて丁寧に考えていきたいし、その目指す方向を見失わないようにしていきたいということを話し合いました。
本日の箇所には、次のように記されています。
「朝にはどうか、聞かせてください/あなたの慈しみについて。あなたにわたしは依り頼みます。」
本日の箇所を読みながら、「朝にはどうか、聞かせてください/あなたの慈しみについて」という言葉が心に留まりました。特に「朝には」という言葉が心に留まりました。この詩編の詩人は、朝が来るまで、どんな思いで過ごしてきたのでしょうか。色々な思いを通らされてきたのかも知れません。様々な不安や悩み、煩いを抱えながら、夜を過ごしてきたのかも知れません。そのような思いの中で、神様の慈しみを見失いそうになっていたのかも知れないと思いました。そして、そんな詩人を朝を迎えようとしながら、新たな朝を迎えるにあたって、「どうか、聞かせてください。あなたの慈しみについて」と祈りつつ、もう一度、神様の慈しみを見上げて、自分の信仰の思いを取り戻そうとしているのではないだろうかと思いました。そんな詩人の姿を思い浮かべながら、色々なことを思いました。私たちもこの詩人と同じような思いを通ることがあるかも知れません。日々の歩みの中で、時々に心揺さぶられたり、煩いや不安に自分の本来の信仰を見失ってしまいそうになるのです。そんな中、先ほどの「悔い改め」の話のように、私たちの信仰が実際の生活や歩みとは一切無関係なものになってしまったり、信仰が私たちにとっての解放ではなくて、心を縛り付けていくような出来事になっていたり、回復の出来事とならなかったり、喜びが見いだせなかったり、いつの間にか、キリストの慈しみを見上げず、自分の思いや力で何とかしようとしたり、そんな私たちがいたりするかも知れないと思うのです。そんな中にあって、日々、主の御前に立ち帰り、イエス・キリストの慈しみを見上げて、自分の信仰の思いを取り戻していきたい…。そのように思わされました。その一歩一歩の歩みの中で、私たちの歩みが確かなものとされますようにと祈ります。             (鈴木牧人)

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