本日のローズンゲンの御言葉です。
すべての国よ、主を賛美せよ。すべての民よ、主をほめたたえよ。詩篇117:1
すべてのものの父である神は唯一であって、すべてのものの上にあり、すべてのものを通して働き、すべてのものの内におられます。エフェソ4:6
だいぶ前のことになりますが、公共広告機構のCMでこんなものがありました。
「命は大切だ。 / 命を大切に。 / そんなこと何千何万回言われるより/『あなたが大切だ』 /誰かがそう言ってくれたら / それだけで生きていける。」
一時期、話題になったCMですが、このCMは、牧師の言葉から生まれたと言われています。
ある牧師のブログに書きこんでいた言葉が、CM担当者の目に留まり、CMを作ることになったのです。
本日の箇所には、次のように記されています。
「すべてのものの父である神は唯一であって、すべてのものの上にあり、すべてのものを通して働き、すべてのものの内におられます。」
本日の箇所を読みながら、ふと先ほどのCMを思い出しました。
そんな中、思ったことは、ここでくり返し、「すべてのもの」と書かれていますが、私たちは、どこか、この言葉を漠然とした形で受け止めているようなことはないだろうかということでした。
そんな中、何千何万回と、この御言葉を読んでも、御言葉が心に入ってこない…。
そんなことがあるかも知れないと思うのです。
しかし、ここで語られているメッセージはそうではないのだと思います。
この「すべてのもの」というのは、他ならぬ、「私自身」も含まれている言葉なのです。
「あなた」の父である神は唯一である…。
そして、「あなた」の上にあり、「あなた」を通して働き、「あなた」の内におられる…。
何よりもこの御言葉は私たち一人一人にそのように呼びかけているのだと思うのです。
そんな中、この御言葉から、私たちは、私たちがそれぞれ生かされている場所で、神様を覚え、神様からの呼びかけに励まされていきたいと思いました。
そして、それに加えて思わされたことがあります。
それは、御言葉は、「私」だけに語られた言葉ではないということです。
「私」に語られていると同時に、私たちの隣にいる「その人」にも語られている言葉なのです。
私たちがそのことをも受け止め、私たちの傍にいる「その人」に、この神様の呼びかけを伝えていく…。それが、私たちの宣教の業なのではないかと思うのです。(鈴木牧人)