本日のローズンゲンの御言葉です。

「わたしは仰せを心に納めています/あなたに対して過ちを犯すことのないように。」詩編119:11

「あなたにゆだねられている良いものを、わたしたちの内に住まわれる聖霊によって守りなさい。」Ⅱテモテ1:14

本日で阪神淡路大震災から28年が経ちました。当時のことは今でも心に残っています。私が被災地ボランティアに初めて出かけたのも神戸震災の時でした。また、2011年の東日本大震災が起こった際、当時、常務理事だった加藤誠先生や、野中宏樹先生、女性連合幹事の村上千代先生が震災支援で駆けつけてくださいました。その時、神戸震災の時の様々なノウハウについて教えてくださいました。震災時、何をすればいいのか分からない私たちにとって、先生方のアドバイスは本当に参考になりました。何より、無理しないで働きを行なうこと、できれば、たくさんのところに支援を届けに行くことより、きちんとした個人的関わりを築くことができるような支援活動を行なうこと、教会としての働きとしていくことなど、色々なアドバイスをしてくださいました。本当に感謝だなと思いました。そんな中、先生方から言われたことで忘れられない言葉があります。

「神戸の震災が起こった時、改めて突きつけられたことがあるんだよね。それは、自分たちの教会が地域の人たちに必要とされてきたかということなんだ。これまで長年、この地域で教会として立ってきたけれど、本当にこの教会が地域に必要とされてきたんだろうか。あってもなくてもいいように思われてこなかっただろうか。震災を通して、そのことが問われてきたように思うんだよね。」

そのように、震災の色々な出来事を通して、改めて、地域の中にある教会の「あり方」を考えさせられたとおっしゃっていました。私の中で忘れられない言葉の一つです。

本日の箇所には、次のように記されています。

「わたしは仰せを心に納めています/あなたに対して過ちを犯すことのないように。」

本日の御言葉を読みながら、「わたしは仰せを心に納めています」との言葉が心に留まりました。そして、神戸震災の時に考えさせられ、教えられてきた様々なことを改めて、思い返しました。主は私たちに様々な形で語っておられるのだと思います。もちろん、何よりも聖書の御言葉を通して、私たちに決定的なことを語っておられます。しかしながら、これまでの私たちの様々な歩みを通して、時に痛みの出来事や、失敗の経験、苦々しい出来事を通して、私たちに忘れてはならないことを教えておられるということがあるのだと思います。28年前の神戸震災の時にも、そのような様々な大切なことを教えられてきたのではないでしょうか。

神戸震災で被災され、今も痛みの中にある方々のことを覚えて祈ります。

鈴木牧人

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