本日のローズンゲンの御言葉です。

しかし、まことに憐れみ深いあなたは/彼らを滅ぼし尽くそうとはなさらず/見捨てようとはなさらなかった。まことにあなたは恵みに満ち、憐れみ深い神。ネヘミヤ9:31

しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが、あなたがたはわたしを見る。わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる。ヨハネ14:19

昨日、Tさんの火葬が行なわれました。

出かける前、色々な準備を行ないました。今回、葬儀を行なわない直葬という形で行なうということでしたので、おそらく、お花も、遺影なども準備していないのだと思い、前日にI姉にお願いして、棺に入れる花束を用意しました。また、直葬では骨壺も小さなものになってしまうことが多いため、念のため、教会にある骨壺も持っていくことにしました。Tさんの遺影も額に入れて持っていくことにしました。ただ遺影にふさわしい写真を見つけることができませんでした。私はTさんの入院中にお見舞いに行き、何枚か写真を撮っていたのですが、遺影にはふさわしくないものばかりでした。ですが、時間もないので、とりあえず、その写真をプリントアウトし、額に入れ、持っていきました。すると、葬儀場ではきちんとした骨壺が準備されていました。Tさんの妹さんが、手配をしてくださっていたのです。

また、妹さんが病院からもらってきたTさんのアルバムも持って来てくださいました。そこにはTさんの素敵な写真が何枚も入っていました。早速、私が準備した写真と、その写真を入れ替えて、遺影とすることにしました。アルバムには、写真の他に、教会から届いた葉書だったり、私たち家族からの年賀状だったり、教会員からのお手紙なども入っていました。「Tさんはこれらのものをずっと大事に取っていてくれたんだな」と思いました。

実は、Tさんとはこのところ、連絡が取れなくなっていました。それまではTさんから電話がよく来ていましたし、私もTさんの病院に訪問していたのですが、ある時から病院に行くことができなくなってしまっていました。

その少し前から、こんな相談を受けていました。

「今の病院では、聖書を読んだり、祈ったりすることができません。」

どうやら、聖書を読んだり、祈ったりしていると、病院の周りの人から色々なことを言われてしまうようでした。私はTさんを励まそうと色々なお話をしたのですが、その後も病院で色々なことがあったのではないかと思います。

ある時、「もう来ないでください」と言われてしまい、それ以来、連絡を取ることができなくなってしまったのです。私はずっとTさんのことが気がかりだったのですが、Tさんから連絡があるまで、待つしかありませんでした。

そういう状況で過ごしていたのですが、今回、Tさんからの訃報を聞くことになりました。またTさんの妹さんから「姪浜教会の墓地に入れてほしい」とお願いされ、Tさんの火葬にも同行させていただくことになりました。

その一つ一つのことを思いながら、神様の導き、取り扱いを感じました。Tさんを神様がずっと捕らえてくださっていたんだなと思いました。また、妹さんからTさんのアルバムを見せていただき、教会からの手紙を大切に保管しておられた姿から、Tさんの思いの中にも、教会のことはずっとあったんだろうなと思いました。

火葬が終わり、Tさんの妹さんと教会墓地に行きました。そこで私たちの教会墓地の説明をしました。教会墓地の正面に書かれている「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。」(マタイ5:3)の御言葉を説明しながら、「私たちの希望はここにあります」ということを説明しました。

「たとえ、この世の生涯で貧しさを経験し、飢え渇きを感じていても、そのような人にこそ、イエス様は近づいてくださり、その人に『あなたは幸いだ』と語りかけてくださり、『天の国はその人たちのものだ』と宣言してくださる。それが、聖書を通して、私たちが抱いている希望なんです。その希望の思いを教会墓地に刻みました。」そのような話をしました。

Tさんの生涯を通して、改めて、教会墓地の言葉が心に迫ってきました。そのようにして、Tさんの葬儀は無事終わりました。皆さんのお祈りに心から感謝いたします。

本日の箇所には、次のように記されています。

「しかし、まことに憐れみ深いあなたは/彼らを滅ぼし尽くそうとはなさらず/見捨てようとはなさらなかった。まことにあなたは恵みに満ち、憐れみ深い神。」

本日の御言葉を読みながら、「まことにあなたは恵みに満ち、憐れみ深い神」との言葉が心に迫ってきました。

改めて、Tさんのことを思いました。Tさんの妹さんから、Tさんのアルバムを譲り受けてきました。教会のメモリアルホールに保管したいと思います。また、Tさんの転入会の証しのコピーをTさんの妹さんにお渡ししてきました。少しでも、ご家族にTさんの信仰の証しを知っていただけたらと思います。

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