「しなければならないこと」

ルカによる福音書17:5-10

本日、伊藤光雄協力牧師の就任感謝礼拝を献げます。改めまして、私たちの教会に伊藤先生が来てくださって、本当に嬉しい限りです。私が伊藤先生と様々な関わりを持たせていただくようになったのは、2011年の東日本大震災の時がきっかけです。当時、伊藤先生は、川崎教会の牧師でした。私は当時、福島の郡山コスモス通り教会で牧師をしていたのですが、その時、伊藤先生は度々東北に来てくださって、被災地にある教会のサポートをしてくださいました。今回、伊藤先生は、シオン山教会でのお働きを終了し、様々な教会のサポートをされたいとの思いをもって新たな働きをなさっています。私はそのお話を聞き、私自身の震災時の経験から、伊藤先生からそんなふうにサポートしてもらったら、諸教会は本当に助かるだろうなと思いました。郡山の教会は、被災地の教会という特殊な状況に置かれていましたが、それ以外にも色々な状況があるのだと思います。特に無牧師となっている教会が現在、連盟にはたくさんありますが、そういう教会は本当に大変だと思います。毎週ごとの礼拝を守ることでも大変だと思いますが、ましてや教会のこれからを考えなければいけなかったり、特に新しい牧師を招聘するということになったりする時に、伊藤先生のような支えは本当に助かるのだと思います。伊藤先生からは、最初、無牧師の教会の教会員となって、牧師を迎えることができるまでサポートをしたいと考えておられました。私はその話を聞いていたので、私としては先生の働きを背後で祈っていきたいと思っていました。ですが、色々なことが具体的に進んでいく中で、伊藤先生自身、色々な教会に関わりをもっていくためには、どこかの教会の協力牧師として在籍し、そこから色々な教会へ働きに出ていかれたほうが、働きがしやすいということになりました。そこで、執事の皆さんとも相談しながら、伊藤牧師に「もしよければ姪浜教会の協力牧師となるということがいかがですか」ということをお話したのです。そうして、今年の7月の臨時総会で伊藤牧師の協力牧師就任が決議されることになりました。
本日、伊藤先生を私たちの協力牧師として立てていくにあたって、私の中で問われているのは、私たちが今、主から託された「しなければならないこと」は何だろうかということです。そのことを祈り求めていきたいと思います。皆様もぜひ一緒に祈っていただきたいと思います。主から託されたことですから、一概にこうだと言えるようなことではないのだと思いますし、人から「こうしなさい」と強いられるようなことではないのだと思います。私たちは何より祈り求めながら、それぞれ私たちがその祈りの中で示されたことに基づいて、できることをしていきたいと思います。今回、伊藤先生を協力牧師としてお迎えするにあたって、「協力牧師就任に伴う申し合わせ」を作成しました。その二つ目の項目に「姪浜教会は、協力牧師が担っている職務を覚えつつ、祈りをもって支える。」と書かれています。まず、ここから始まっていくのだと思います。私たちが教会として、個人として、伊藤先生の働きのために祈ることから始めていきたいと思うのです。

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