「『イエスは主である』と告白する」
ローマの信徒への手紙10:9-10
私たちはクリスマスを待ち望むアドベントの礼拝で一週ごとにロウソクの火を灯しています。そのロウソクの光一本一本にはそれぞれ意味があります。最初のロウソクが「希望」を表しています。二本目のロウソクが「平和」…。そして、先週灯したロウソクが「喜び」です。そして、最後に本日灯した四つ目のロウソクが「愛」です。クリスマスの出来事は何より、神様が私たちを愛してくださっていることを表してくださった出来事でした。本来、そんなことする必要などなかったのに、普通に考えれば、こんな愚かなことはないと思えてしまうような出来事であるはずなのに、神様は独り子イエス・キリストを私たちのもとに遣わしてくださいました。そのことを通して、私たちが滅びることのないように、救われるように遣わしてくださったのです。それほどに神様は私たちを愛してくださったのです。
一昨日、私は天神の大丸前で久山療育園の募金活動に参加してきました。一昨日は本当に寒い日で、立っているだけで凍えそうでした。そんな状況の中、募金を呼びかけたのですが、皆さんも寒空の中、目の前を通し過ぎていきました。中にはわざとじゃないかなと思うような形で、私たちの前を急ぎ足でかけていく人もいました。そういう姿を見ると、何とも寂しい思いがします。「私たちは受け入れられてないのかな」「私たちのしていることは迷惑に思われているんだろうな」と思ったりします。しかし、そういう状況で、立ち止まってくださり、私たちのほうに近寄ってくださる方がいました。そして、募金の主旨を熱心に聞いてくれる方がいました。また、「寒い中、本当にご苦労様です」と言って、募金に協力してくださった方もいました。多くの人が私たちの前を通り過ぎて、迷惑に思われているのかなと思ってしまう中、そんなふうに私たちのことを見ていてくださった方がいるんだなと思い、本当に励まされました。私たちを見つめる眼差しは決して、冷たい眼差しだけではなく、あたたかな愛の眼差しも注がれているんだなと思ったのです。その眼差しを知るだけで励まされ、頑張ろうと思えるという経験をしました。
そんなふうに、私たちが歩みの中で誰かかが見つめられていて、相手の思いが分からなければ、色々と余計なことを考えてしまったり、その眼差しにプレッシャーを感じてしまったりということがあったりするのではないかと思います。しかし、その眼差しから温かな愛の思いを受け取り、その愛に安らぐことができるなら、それは私たちの励ましとなり、力となっていくのだと思います。私たちは誰か人から見られている眼差しでも、そういう経験することがあるのだと思います。それならば、ましてや、神様からの眼差しではそうです。神様は私たちを誰より愛してくださっています。そして、私たちを何とか、救いの道に、喜びの道に、導こうとしてくださろうとしているのです。私たちがその眼差しを知る時、信じることができる時、そのことが何より力となり、励ましとなり、喜びとなるのです。クリスマスは、何よりその神様の愛を噛みしめる時です。神様は、そのように神様が御子イエスを遣わしてくださるほど、私たちを愛してくださったのです。この愛は揺らぐことがないのです。