本日のローズンゲンの御言葉です。

「悪を避け、善を行い/平和を尋ね求め、追い求めよ。」詩編34:15

「だから、平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか。」ローマ14:19

本日の箇所には、次のように記されています。

「悪を避け、善を行い/平和を尋ね求め、追い求めよ。」

この御言葉を読みながら、M先生が昨年の西南学院大学の神学部チャペルでお話になったメッセージを思い出しました。M先生はメッセージの中で、ノルウェー科学アカデミーを中心としたイギリス、エジプト、ドイツ、インドの歴史家たちが発表したことを紹介してくださいました。人類の歴史を振り返ってみると、紀元前3600年から現在に至るまで、人類が平和を保った期間というのは、わずか268年しかなかったというのです。その間、大小合わせて1万4351回にのぼる戦争があり、36億4000万人が犠牲になりました。また、その戦争により破壊された財産の価値は、地球を囲む幅97.2マイル、厚さ32フィートのゴールデンベルトの代金に相当するとのことでした。さらに、その戦争の間、8000を超える平和条約が結ばれたのですが、それらの条約はことごとく破棄され、戦争に向かっていったというのです。そんな歴史を私たちはこの5000年以上の歴史の中で過ごしてきたんだとおっしゃっていました。お話を聞き、驚かされましたが、本日の詩編の御言葉を読みながら、M先生のお話を思い出しました。そして、今の時代も、まさにそのような方向に向かっているのではないかと思うのです。

M先生はメッセージの中で、平和についてのガンジーの言葉を紹介してくださいました。有名な言葉ですが、ガンジーは、平和について、「平和への道はない。平和こそが道なのだ」と語りました。M先生は、このガンジーの言葉を紹介しながら、この言葉を聞く時、私たちは聖書の大切なメッセージを思い起こすとおっしゃっていました。

「イエスは言われた。『わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。』」(ヨハネ14:6)

M先生はこの御言葉を紹介されながら、「平和こそが道なのだ」という言葉と、イエスが「わたしは道だ」と語った言葉は繋がっているんだとおっしゃっていました。私たち信仰者は、御自分を道だと言われるイエス様に従っていく中で、平和を選び取っていくんだとおっしゃっていたのです。本日の箇所の「平和を尋ね求め、追い求めよ」との言葉を読みながら、改めて、M先生の言葉を思い出しました。

聖書は私たちに平和を指し示しています。そのことを覚えつつ、この時代にあって、なお一層イエス様を見上げ、聖書に聞きながら、一歩一歩を歩んでいくことができたらと思います。

鈴木牧人

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